秋到来

没頭する毎日
最近のマイブームがある(表現が古いか・・・)
それは読書
なんだか急にふと本を読もうと自分の中の心がうずき,何かいい本はないかと探し始めた
最初,友に今はやりの福山雅治主演映画の原作を借りようと思ったのだが,なかなかタイミングが合わずに先延ばしにしている
そこで,自分の家の中をあさってみた
子供の頃から本を読むという習慣がなかったこの僕が読む本だ,大したものはない(と言っては大変失礼だが)
なんだか小難しいハードカバーの本なんて読みたくない
なんたって重たいし持ち運びづらい
そこで手ごろな文庫本を探してみた


最初に発見されたのが,さくらももこ著「もものかんづめ」だ
初めはハードで出版されたが,その後文庫本サイズで出たものがウチの棚の奥から見つかった
僕はさっそく読み始めた
彼女の作品は非常におもしろい
当然だが,面白いから買ったのだし,昔何回も読んでいる作品である
それなのに,今読んでも大変面白い
文章だけなのに笑えてしまう,巧みな表現力が最高だ
電車の中でも「くっくっくっ・・・」と笑ってしまい,僕の楽しさとは裏腹に,周りの人間はさぞかし気持ちが悪いであろう
しかしそんなのおかまいなし
むしろ,「あんたらにはわからんだろうよ,この面白さ・・・ちょっとの時間でも楽しんでごらんよ」と心の中での優越感に浸りたいぐらいだ
でも,そんな無駄な思考回路が働くことがないほど,この本に没頭してしまう
たった数時間のうちに読み終えてしまった
達成感というより,読み終えてしまったことがなんと残念なことか・・・


僕はさくらももこの作品が好きだが,漫画は正直TVでしか見たことがない
だからきっと,”エッセイスト さくらももこ”が好きに違いない
棚の奥からはもう一冊さくらももこ作品が発掘された
それは「そういうふうにできている」
彼女の妊娠から出産をつづったエッセイだが,男の僕がどうしてこの作品を買ったのかは謎である
だけども,それほど彼女の作品に惹かれていたのだろう
これまた当然ではあるが,おもしろかった
もっともっと他の作品も読みたくなった
ちなみに,実家にいた頃,「さるのこしかけ」や「ももこの世界あっちこっちめぐり」を自分で買った記憶があるし,「たいのおかしら」もどっかから借りて読んだはずだ
あれらはいずこへ行ったのか
これは宝探しを家で実行するしかない
ドラゴンボールに出てくる困ったときの占いババがいれば良かったのだが,実際は存在しないし,存在したとしても占ってもらうだけの財力も,5人の戦士も持ち合わせていない
なんとも残念だ


今回,さくらももこ作品に影響されて,彼女のような面白い日記にしてみたいとがんばってみたが,そんなことは当然できずに,はかない夢と終わった
こんな日本語もままならない素人が,プロの真似をしようたってそうはいかない
当たり前だ
それでも,この日記を楽しみにしている方(がどれだけいるかは全くの謎だが)のために,面白い日記を書きたいと思う


次はなんの作品を読もうか
棚の中をあさる日は続く